実は大きくなってた。

今日は、久々にカメさん達の甲羅の長さを測定。
結果
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(2011. 1は2011. 10の誤り)
しいたけ君は飼い始めてから三倍近く伸びてる。成長期。
おどろいたのは、じろの甲長がいつの間にか20 cmを越していたこと。大きすぎて気がつかなかったが、成長が止まったと思った2007辺りからもじわじわと伸びていたのか。これからもじわじわ大きくなるつもりか。
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シイタケ君の成長期はまだ続くでしょう。エサの消費量が上がることが予想されます・・・既に、レプトミン(カメのえさ)220gをかなりの勢いで消費しています。いちいち買いに行くのが面倒だし、高いので、なんとかならないかとオンラインで探した結果・・・ペットショップで買うよりずっと安く買えることが判明。
結局8缶まとめ買い、7545円と安く済みました。1缶約940円。まともに買うと2000円以上するので、オンライン購入でかなりの節約。
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「甲羅干しは室内よりも屋外でやる方が、ずっと気持がよいです。」

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先人の知恵は利用すべし–結論

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先人の知恵に、囚われるべからず。逆に利用すべし。
人間はそうやって生きてきた。のだと思う。
サイエンスの世界もそうやって成り立っていく、というか成り立たせていくものだと思う。
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けんきゅー室の環境がおかしなことになっていることは、これまでも色々な面から書いてきたが、ついに根本的な原因に辿りつけたかもしれない。
要約すると、
他の研究グループ、研究分野で得られた知見を利用していては「新しいことをする」のに結び付かない。よって勉強しない。
という考え方。
勿論、誰もやっていないことに挑戦することが大切な業界ではある。ある程度独自の知見を、自分のけんきゅー室で蓄積する必要はある。しかし、上のは優れた戦略だろうか。
あそこには、この考え方が極端な形で浸透した結果、基本的な分子生物学的手法に始まり、某遺伝子解析のため(某研究グループが立ち上げた)の大きな実験系のことまで、原理や歴史を理解しようとするヒトがほぼいない。用いる試薬の原理も理解せず、全て自分流でやることがまるで、良いことのようにされている。10の手法を必要とする研究があるとしたら、その1つ1つの手法を、原理を勉強しないで、自分で開発しなければならないということである。とんでもない矛盾を抱えた、最悪の戦略だと思う。
他人の知見に依存してしか研究しない、又はできない(つまりは、その他人さん達とニッチが被ってしまう、自分で考えられない)のと、他人の知見を踏み台にしていく(その他人さん達の知見の必要な部分だけ利用する)のとは、全く別の行為だ。
さらに、その必要な部分だけ利用する行為と、自分で新しい場所を切り開く行為も区別すべきだと思う。
例えば、細胞への遺伝子導入法を研究しているけんきゅー室でないなら、特別な場合を除きトランスフェクション方法を新たに思いつく必要はない。幾らでも既知の方法があり、市販の試薬もあるのだから、まずはその中で検討すればよい。逆を言うと、そういうラボにとって、トランスフェクションは失敗するトコじゃないのだ。フォーカスを置くべきトコは、その先にあるのだから。この場合は、トランスフェクションの部分は「他人の知見を踏み台にする」ステップとなる。
もう一つ挙げるなら、例えば大腸菌で発現させたタンパク質が不溶化していて、どうしても可溶化したい時。普通はまず、一般的に行われている可溶化方法を勉強して試すだろう。何も分からない状態で試行錯誤すべきステップだろうか。大事なのは、発現させたタンパク質の働きなのではないか。
1人の人間の中で矛盾が生じ、それが大きくなりすぎるとその人が崩壊していくのと同様に、姉さんはあのようなけんきゅー室も崩壊の一途を辿るだろうと考えている。ある辺りからその予兆が始まっているのだが、なぜ今まで持ちこたえることができたのだろうか。
実は、けんきゅー分野に秘密がある。
一言で表すと、悪い意味で「一発屋」でいられる分野なのだ。あまり行われていないことに目をつけて、一発何かをやって、論文を出す。また別のことに目を付けて、一発何かをやる。
悪い意味で「一発屋」だと思うのは、一発何かをやった後にフォローアップしないからだ。その一発で出た結果について、詳細な分析を行わない。そこでフォローアップできれば、新たに論文を出すネタが生まれると思うのだが、一度齧った部分は二度と齧りたくないのだろうか。単に新しいもの好きなのか、論文にした「新しい現象」とやらを詳細に解析していくノウハウがないのか、どちらなのか分からない。どちらにしても、学術的に深みが無い。
そして、手法の原理を勉強しない様子と、一発何かをやって論文にしても、その現象がどのように起きたのか全く解析しようとしない様子は、どことなく似ている。再現性も、どこへ行ったのだろう。
けんきゅー室で起きている問題の殆どは、ここに書いたことで説明できる。論文で忙しくなる前にすっきりして良かった。こういう分野もあるのだということは、知っていて損はないと思う。

今更・・・

今年の始めに、北米のResearch Techの仕事を探していたわけだが、その際にCHOP(Philadelphiaの小児病院)にも応募していた。自分の分野は大分医学系から離れるのだが、やっている実験の種類はそう変わらないので病院系にはかなりの数応募した覚えがある。
結局、「分野・仕事の種類として、本当にやりたいことは何か」「それゆえにどこなら自分が即戦力になれるか」みたいなのを重視して、医学系に応募するのを辞めたのだが。
その際にCHOPに応募した仕事からは、自分はどうやら落ちたらしいのだが(アメリカの病院のテクニシャンへの応募者は膨大な数に登る。よって落ちたヒト全員に「あなた落ちましたよ」のメールを出さない。某人事談)、自分のプロフィールがCHOP内の他の仕事とマッチしたらしい。半年以上後・・・つい先日、とあるポジションについて「詳しくお話しませんか、もし本当にマッチしたら面接します」というメールが来た。
で、御断りのメールをすぐ送った。
良かったのだと思う。全く迷いはない。
応募した時は勿論、医学系のその分野(遺伝子治療系)に惹かれていたのだが、その後その手の論文を読みあさった結果、自分に響いてくるものがないと感じるようになった。逆に、自分と共鳴する分野がわかるようになった。音楽みたいなものだ。
ただ、嬉しかった。自分を一瞬でも見てくれたということが。
誰もお互いを見ようとしない世界に住んでいるからね。

贅沢だから発達する負のループ。

先日友人宅で、お互いの研究室事情について色々話していた。その時に彼女が姉さんの研究室のカオスさの原因について、一言で簡潔に述べたのが印象的だったので記しておく。
「要するに、資金が潤沢にありすぎるんだよ」
姉さんはそういう視点からは見ていなかったのだが、言われてみると、それこそが今の(というか前からの?)問題に直結する事実の様な気がする。根本的な原因ではない(「リソースが豊富だから、こうなってしまった」とはならない)が、確かに獲得できる資金が減れば、まともな方向に変化せざるを得ない。もしくは崩壊するはずだ。
まともな頭の持ち主がいれば、
資金が減る

試薬関係の自由購入ルール(未だに信じられない!)が取りあえず消滅

誰の何の実験に使うのか、本当に必要か、他に安く済む方法はないか等の検閲が入るようになる
試薬関係の購入が許可制に

実験自体が上手くいっていない等のトラブルが早期に発見されるようになる
というか認識されるようになる

安く効率よく済ますためには、実験原理の根本的な理解が必要
ラボメンバーの学力(?)アップ

最終的に特任研究員やテクニシャンの数が減るが、小規模な、完ぺきではないがクオリティの比較的高い集団が出来上がる(まぁでも、はっきり言うと、今のラボ、テクニシャン達は特任研究員たちがラクするためにいるような状態なのでテクが減っても問題ない。)
ただ、上の様なシナリオにするには、有能な助手か、ポスドクか博士が必要なのだろうな。潤沢な資金に溺れたメンバー達が、能動的に変化していくことは考えられないので、外部から改革を手掛けられる人材を投入せざるを得ないと思うのだ。彼女のラボは過去にその手の改革を経験しているのだそうだ。
そのような手が打てなければ、崩壊。それも良し。巻き込まれていて、それでいて何も言えなかった優秀な数人は、放り出されてもどこかでポストを見つけるだろう。
・・・なんて、学生に考えさせてしまうラボ。
ギリギリの状態でやっている姉さん、こんなラボにいて大丈夫なのかと思ったこともあったが・・・
まぁ自分で入ったんだし、自分で出て行くんだし、
最近はむしろ、他のヒトから学術的なことを学習できない環境を利用して(?)自分で猛勉強するようになった。これが自分の、誰かさんも指摘してくれたように、現在の在るべき姿なのかもしれない。